経営センスを鍛えるビジネスゲーム、ビズストーム

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大阪産業創造館様「なにわあきんど塾」

研修提供: 株式会社ビズストーム

                メイン講師 箕作千佐子 (ビズストーム上級認定インストラクター)

      サブ講師 産地経営サポート 東松英司(ビズストーム認定インストラクター)

      アシスタント 楠田貴康(ビズストーム認定インストラクター)

受講者  : 中小企業の若手経営者・後継者

時 間  : 7時間(上級8期)

 歴史ある大阪産業創造館様主催の「なにわあきんど塾」第33期の年間カリキュラムの一コマとして、「ビジネスゲームで学ぶ経営の全体像」をテーマに、ビズストームを使って経営を俯瞰的に学んでいただきました。

 

1.ビズストーム導入の背景

 当塾では、未来を切り拓く若手経営者に先を見通す視野、戦略を立てる知恵、そして実行するリーダーシップをバランスよく体得できるプログラムを展開されています。経営感覚を養うためのカリキュラムを検討される中で、ビズストームをご採用いただきました。

 

2.カリキュラム

 土曜の全日を使い、ビズストームのフルバージョンである初級3期と上級バージョン8期を実施するとともに、簡単なレクチャーとワークを組み合わせて学びを促進するプログラムとしました。
 相互作用による学びを促進するためにグループワークには特に力を入れ、チームでの振り返りのシェアや、学びのディスカッションとして経営に関する気づきを模造紙と付箋で整理するという時間も盛り込みました。
 レクチャーは、短時間ながらも、会計の基本、事業計画とPDCA、経営戦略とマーケティングなど、幅広く取り扱い、ビズストームと関連づけながら全体感をもって理解していただけるよう工夫しました。 最後には、ビズストームの基本的な考え方から作られたフレームワークを使い、自社の現状や今後の戦略を考えていただきました。ビズストームは顧客の視点を起点にゲームのルールが作られています。顧客からみた商品の魅力を形作る力として、「商品力」「販売力」「価格優位性」「供給力」の4つの切り口で分析することで、自社の強みや戦略が考えやすくなっています。

【午前】2時間
①ビジョンと戦略(講義)
②ビズストーム3期

【午後】5時間
③会計の基本(講義)
④事業計画とPDCA(講義)
⑤ビズストーム8期
⑥振り返り(個人ワーク・グループワーク)
⑦学びのディスカッション(模造紙を使ったグループワーク)
⑧経営戦略とマーケティング(講義)
⑨自社の環境分析と戦略策定(個人ワーク・グループシェア)

 

3.研修風景

 午前中の初級(3期)でのゲーム説明では、初めてのゲームにとまどいながらも、少しずつ流れやルールを把握するとともに、お試しとして借金や人材採用など資源のフル活用する場面も見られました。振り返りでは、「同じターゲットでかぶってしまった」「3期では時間がたりない」などコメントが聞かれました。ご自身の経営イメージにも重ね合わせ、様々な要素を絡み合わせて考えていくことをイメージできた様子でした。

 

 午後からは、会計の基本と事業計画やPDCAについて講義で学び、それらを意識しながら上級(8期)のゲームに入りました。

 まずはゲームにおける事業戦略の立案です。行動や数値の計画を立て、「守りから攻めの発想を大事にしたい」、「借金を恐れない」など、各自の価値観が反映された経営方針を発表しました。

 プレイ中はだんだんゲームにも慣れ、正しいルールでプレイするということから、どうやって利益を出すかということに意識がシフトしていきます。

 途中で全員が引くストームカードでは、チャンスをつかむ人、ピンチを迎える人など様々な方がでてきましたが、状況を受け入れ、次の手を考える前向きな姿勢が頼もしく感じられました。

 期を重ねるごとに市場調査を開始する人も増え、市場や競合に目を向けられるようになってきました。

 

 6期終了後の休憩時間では、ゲームの行方が見えてきたのか、休憩時間中も戦略を練り直す人が増え、ヒートアップしてきました。最後の成績発表では、1テーブルに2名の方が100コイン超となるハイレベルな展開となりました。
 ゲーム中や終了後は、活発に議論がなされていました。メンバー同士の仲の良さを感じさせる一日でした。

 

4.研修の効果

 研修を受けての気づき、学びや早速取り組みたいことは、次のような声が聞かれました。

 

  • ゲームの中でも現実的な思考が発生する事がわかり、自分の考えを再認識できた。
  • PDCAのサイクルをもう一度自身の仕事にあてはめ、一番にすべき事を考えたいと思います。
  • 市場調査、PDCAの大切さに気づき、スピード感を持って経営しないといけないと実感しました。
  • 経営するにあたって、もっと調査、自分の考えをブレずに人に伝えることの大事さを知りました。
  • 計画はたてるがその通りにいくとは限りません。戦略をきめてターゲットをしぼることが大事です。
  • 商品開発をして新製品が出来たときに、市場調査などから販売方法を決めて行くこと、実務でも活かしていきたいです。
  • 仕事の供給と人材のバランスをもういちど見直そうと思いました。
  • 経営者としてまだまだ自分自身が会社に対して真剣に考えていない事が浮き彫りになりました
  • 4つの力の観点のフレームワークで自社の強みを考えてみる。過去に、色んなフレームで考えたがハマらなかった。今回のは使えそうだった。
  • 自社の問題点は、商品と販売方法が噛み合っていないことだと気づくことができました。

 

 目先の利益を追い求めるだけでなく、戦略的に広い視野をもって計画的に進めることの重要性や、主体的に経営に携わることをゲームを通して学んでいただきました。

 企業が存続・成長をしていくうえで、いかなる事業をどのように展開していくかを設計することは重要です。
 疑似体験を通して、環境変化に対していかに市場適合するように自社の構造を再設計するポイントをつかんでいただけたのではないでしょうか。
 今後もお仕事の中で、ときどきビズストームでの体験を振り返っていただき、改善や改革につなげていただければと思います。

 

 

 若手経営者・後継者向けのセミナーや勉強会のご要望も多くいただいております。 ぜひ一度ご相談ください。

 

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