経営センスを鍛えるビジネスゲーム、ビズストーム

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株式会社堀田ハガネ 様

研修提供 : 株式会社ビズストーム

                 箕作千佐子(ビズストーム上級認定インストラクター)

受講者  : 若手社員

時 間  : 6時間

 今回は、大阪府堺市で特殊鋼・ステンレス鋼全般の卸売及び加工を事業内容とする「株式会社 堀田ハガネ」様にてビズストームの研修を行いました。受講者は、インターンから7年目までの若手社員で、皆さん非常に元気があって和気あいあいと研修を受講されていました。活気にあふれたチームワークの良い社風が窺い知れました。

 当社の経営理念は「実践躬行」で、提案を基本とした活動を社員に求めておられます。指示を待つのではなく、積極的に行動し、失敗を恐れず自ら意見し考えながら行動する社員に育って欲しい。その思いから社員教育にも熱心に取り組んでおられます。

 

1.ビズストーム導入の背景

 ビズストーム研修をご依頼いただいたきっかけは、堀田社長が経営関係の専門誌の小さな記事をご覧になり、ホームページからお問合せいただいたことでした。  研修の目的は次の3つであるとのご依頼をいただきました。

  • 価格設定の考え方や利益の仕組みを理解してもらうこと
  • 仕事に対しての考え方を違う目で見てほしいこと
  • 企画立案できるヒントになってほしいこと

2.カリキュラム

 営業や総務など幅広い部署の若手社員が対象ということで、経営の一般的な知識も学べる講義を組み合わせて設計しました。  その中でも、価格設定や利益のしくみが分かるように計数管理の方法を、企画立案に役立つようにマーケティングの考え方を盛り込みました。

  堀田ハガネ様 6時間カリキュラム

【午前】
①ビズストーム3期
②計数管理に関するレクチャー(原価率、利益のしくみ、損益分岐点、資金繰り等 )

【午後】
③ビズストーム8期
④振り返り(自分の戦略、失敗した点、気付いた点について発表)
⑤マーケティングに関するレクチャー
⑥今後に向けて(学んだこと、明日から取り組みたいことについて発表)

3.研修風景

当初は受け身な感じでしたが、慣れてくると席を立ったり身を乗り出したりと積極的にゲームに関与されるようになりました。

期が進むにつれ、皆さんから「分かった、そういうことか!」「このゲーム楽しい!」という声が何度も何度も聞こえてきました。笑顔と笑い声が絶えない中、ゲームは進んでいきました。

優勝は、94コインを獲得した総務・経理グループの若手社員さんでした。2位の方も63コインを獲得しており、高いレベルでの競争でした。8期終了後は、皆さん真剣に振り返りを行い、今後に向けての抱負を発表されました。

4.研修の効果

(1)初級(3期)終了時

 多くの方が、競争力を上げることに意識が向き、売れたとしても赤字になる価格設定になっていたとのことで、競争力と価格設定のバランスを取ることの難しさに気づかれていました。  上級に向けては、皆さん売上をあげながら利益が出る価格設定を考えて頑張りたいとのことでした。

  (2)上級(8期)終了時

 8期終了後に、失敗した点、気付いた点などについて発表していただきました。

【失敗した点】  失敗した点で一番多かったのが「競合への対応」でした。具体的には、「競合の参入を全く考慮していなかった」、「一つの市場に絞り過ぎたため競合が参入してきた時に逃げ道がなかった」などです。その結果、競合との価格競争に陥り、計画していた利益をあげられなかったとのことでした。

【気付いた点】  皆さん、様々な気付きを得られたようでした。「寡占市場だと高利益率である」が「競合が増えると思ったように利益を得られない」ことについて体感できたようでした。そのため、この点を指摘する声が多くでました。  また、「ニッチ市場の利益率は高いが競合が増えた時のリスクも高い」ため、「競合状況を見ながら複数の市場でバランス良く成長する」ことが重要である点にも気付かれていました。  それから市場調査の重要性にも気付きを得られたようです。「競合の価格や顧客ニーズ等を把握して適切な価格・競争力の商品にするために市場調査は必須」とのことでした。

  (3)研修終了時

  最終講義後に、ビズストームの研修を通じて学んだこと、明日から仕事の中で取り組んで行きたいことを発表していただきました。主な意見は次の通りです。

【学んだこと】

  • 営業するうえで市場・競合・価格調査の重要性を再認識した
  • 社内業務中心なので視野が拡大した
  • 先を見据えて戦略を練っていくことの大切さが理解できた

【明日から取り組みたいこと】

  • 客先とのコミュニケーションを増やして販売力の増強を図りたい
  • 社内の周りの部署のことも気にしながら業務に取り組みたい
  • 先を見据えて仕事に取り組んでいきたい

 営業担当の方は価格設定の考え方が理解でき、社内業務担当の方は違う視点で会社の仕事が理解できたようでした。また、先を見据えて戦略を立て仕事に取り組んでいくことの重要性を皆さん理解できたようでした。今後、販売力の増強や業務効率化などの企画立案が皆さんの中から出てくることが期待できます。  研修終了後の皆さんの発表を聞いていると、今回の研修の目的が十分に果たされたことが実感できました。

 (ビズストーム認定インストラクター 乾竜夫)

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